2008年08月

4週目2日目は、大型の4人乗りに乗船。昨日よりさらにコンディションがよいので、26マイル北北東にある無人島のトクアイランドまで足を伸ばす。ここまでクジラを探しに来たのは初めてのことだ。おそらく、この船以外では、ここまでクジラを探しに来ることはない。移動時間は約1時間30分。
穏やかになったと言っても、まだうねりもあり、高速で移動する船に1時間30分も乗船していて、何も無かったらはっきり言って、洒落にならない。
トクアイランドは、珊瑚が隆起してできた、フラットで小さな島。スキッパーのロリーによると、島が小さいからその周囲のリーフににクジラたちが沢山集まっていて、簡単にクジラが探せるということだった。
到着してしばらくは、まったくブローも何も見当たらず、「本当にクジラいるのかな」と不安になったが、しばらくすると、あちこちでブローが上がったり、ブリーチングやテールスラップするクジラが見つかり、かなりの個体数がこの島の周囲に生息しているのが確認できた。透明度も高いし、他にクジラウォッチング船もまったく無く、周囲を気にせずにクジラを探せる。
クジラを探しているときに、ハンマーヘッドも目撃した。水中に入るとあっという間に逃げていってしまった。
ロリーに、「水中で親子を見たがってる」と伝えしばらく何頭かのクジラに接近しているうちに、親子とエスコートを発見。移動を続けるため、しばらく時間をかけて徐々に慣らしながら、あまり逃げなくなったタイミングでエントリーして、何度もこの親子とエスコートを撮影する。最初は間に入ってきていたエスコートも、徐々に気にならなくなってきたのか、あまり邪魔をしなくなってきたため、何度か親子に接近して撮影することができた。

母親の頭の上に子クジラが乗ってる姿はよく見かけるが、この親子は、子供が母親の背中に乗っかるように泳ぐ。その様子が、おんぶしてるみたいでかわいかった。
透明度はババウ周辺より全然よいのだけど、プランクトンのような浮遊物が沢山浮いていて、撮影が意外と困難だった。移動途中親子が突然大きく口を開けて、しばらく口を膨らませたまま、泳ぎ続けていた。
その親子とエスコートと泳いでいる間に、別の親子とエスコートを発見したので、そちらの親子にもエントリーを試みる。気になったのは、親子ではなくて、エスコートの方。体色が他のザトウクジラに比べて、グレーっぽくて、しかも、背びれの位置がかなり後ろにあり、体も妙に平べったい。口の部分も短く、どうも感じが違う。
しかし、ムナビレの長さなど明らかにザトウクジラのものだが、逆に長すぎるようにも感じる。なんだか別のクジラとのハイブリッドか、あるいは多少奇形なのではないかと思えるような不思議な形をしていた。

トク島では、2組の親子とエスコートを泳ぎ、しばらく釣りをして帰路に着く。ババウの島がかなり近くなったところで、ムナビレの真っ白なシングルのクジラに遭遇。水中に留まっているので、エントリーさせてもらい、浮上のタイミングで何度か撮影。

目的地への移動距離は長かったけど、クジラたちとの充実した水中遭遇を堪能することができた。
伊豆大島での初日です。
と言っても2日しか潜れませんが。
エントリー前の私です。
フードから出て私が眺めている新兵器???
わかります??
これで暖かくなるんです。
秋の浜にエントリー前の男3人。
左からSammyさん、私、ブルークエストの田中光嘉さん(私の先生)です。
W田中です。
今日は、ニタリザメが3度も現れてくれました。
残念ながら、うまく撮影できませんでしたが・・・。
めちゃめちゃ美しいサメでした。
思いがけない出会いに感謝。
やっぱり海が好きや
明日も潜ります。
ほな!
友人であり、ちょっぴりだけ同じ職場も経験した恵以子さんが、バンドスを辞められるそうだ。とても残念・・・・。鍵井家は恵以子さんを頼って、家族で、バンドス行きを本気で考えていたのに・・・。
詳しくは彼女のポータルサイト EIKOのダイビングリポートで報国されている。
今度はどこに行くのかな????
お疲れ様でした。
写真は、フィナーレっぽいの選びました。
ブルーシャーク2の乗船取材で撮影したものです。
ほな!
ただ今沖縄本島恩名村で取材中です。
お世話になっているのはローカルプレスにも寄稿してもらっている大原さん率いる
ベントスさん。
天気&海況にも恵まれて気持ちよく撮影が出来ています。
今日はこれから大原さんの娘さんの誕生日パーティー!
じゃ張り切って風船膨らませてきます!!

僕たちが海に出なかった日曜日に、海に出ていたスキッパーから、親子クジラに遭遇したという情報を聞いた。満月後、沢山の子クジラが誕生したことを願って、月曜日には、トニーとエミさん、生田さんの3人が海に出る。しかし、その日、今年滞在中一番の凪の海だったにも関わらず、親子どころかまともにクジラすら見れずに引きあげてきた。
3週目のゲストを出迎えて帰ってきた僕は、今週、こんなんでクジラ大丈夫かなとちょっと不安になった。「クジラどうですか?」と到着したばかりのゲストに尋ねられるたびに、目線をそらして、遠くを見てしまう。そして、「天気はずっといいので、天気は大丈夫だと思うんですけどね」と言うと、「え、クジラは?」と聞かれ、また満点の星空を見上げるように目線をそらす。「天気はいいんですよ、天気は・・」。
そして、3週目1日目朝、起きてみると、超曇天で、晴れ間はまったく見えず、雨までふっていた。「まじで・・。何これ?海出れるのかな?」というような悪天候。「天気もかよ・・、でも、クジラも少ないし、こんな天気じゃ、いっそのこと船出ない方がいいかも」。と思いながらも、短い期間で来た人たちにしてみれば、1日も欠かさず海に出たいに決まっている。
ということで、海に出るが、やはりなかなかクジラが見当たらない。唯一、他社の船が親子についているのいを朝から目撃していたに過ぎなかった。しばらく探していたけど、今の現状では、あの親子しか望みが無いと感じさせるくらいクジラが少ない。結局、僕ら3隻と、他の会社の船が全てその親子と泳げる順番待ちをせざるおえない状況に。
しかし、最初に見つけた船が、なかなか順番を譲ってくれない。ルールでは1時間30分以上水中で一緒に泳いだら、次の船にクジラを譲るというものがある。しかし、その船は「授乳してるからしばらく様子を見る」とか言って、なかなかゲストを海に入れない。
実際には、朝からついていて、まだ他の船がつくまえに、何度もゲストを入水させていることは確認しているので、本当ならとっくに1時間30分以上はいっているだろうにも関わらず、まだ執拗にクジラの側から離れない。「授乳中は入水させない」と言うルールもあるので、それを上手く(?)利用して時間稼ぎしてるかのよう見えた。
結局朝10時過ぎから、午後3時過ぎくらいまでそんな感じで次の船に譲ってくれず、いらいらさせたのだけど、なんとか譲ってもらい、3隻全員が親子クジラを水中で目撃することができた。
翌日も、なかなかクジラは、見当たらなかったけど、最後に無線で同じ親子が別の場所にいるのを教えてもらい、急行。昨日の曇天、雨も降る海とは違い、晴天の海中の中でかなり長く止まっている親子クジラを全員見ることができた。
正直、あの親子がいなかったら、他にはほんどクジラが見当たらなかった。毎回そうだけど、こんなにクジラの確認が少ないにも関わらず、何かしら良いクジラに遭遇できてるのはラッキーだと思う。

昨日、第二週目の皆んなが無事にヴァヴァウを発った。先週、皆んなが現地に着くまでいろいろあったけど、最終的に全員がクジラを水中で見れてとっても楽しい一週間だった。
僕が個人的にプレッシャーを感じたのは一つのことだった。先週のメンバーの中に新婚旅行でトンガに来た20代の若い夫婦がいた。新婚旅行といっても実は二人の結婚式は来年の四月の予定で、結婚する前にクジラと泳ぐためにトンガに来た。
いつも皆んなにクジラを見せたい気持ちを持っているけど、結婚のお祝いを含め「クジラを見せなきゃ!」という気持ちを特に感じた。
毎年来た中で、今年は少々厳しい状況になりそうな気がする。クジラとの遭遇率が今の所割りに低く、例えばクジラを見つけても水中でゆっくり一緒に泳ぐチャンスが例年に比べて少ない。なぜかというと、どのクジラも(親子を含め)なかなか落ち着かない。絶えず移動し続けている。
この状況で先週の火曜日はいいクジラを見つけなかったけど、水、木、金は、いい出会いがあったのでほっとした。
僕は初めて若い夫婦と海に入った時に、下から子クジラが浮上して、二人の目の前をゆっくり通り過ぎた。
僕はてっきり彼らはいい写真と映像を撮ったかと思って、後で聞いたら全然駄目だったらしい。しかし、彼らの心の目に一生残るだろう。なかなか出来ない貴重な体験だったと思う。
来年の四月の結婚式に僕は呼ばれてもおかしくないな〜
トンガにいる間のクジラの写真は下記のリンクを見てください。

土曜日、生田さんを除く、2週目のメンバーが帰国。トニーとエミさんが送迎を担当して、僕が生田さんのガイドで海に出る。
僕もピーターの風邪がうつってしまったのか、身体がだるく、天気が良いのに寒気を感じる。今日のスキッパーはピーターと聞いていたが、風邪が悪化して完全にダウンしたらしく、JBが船に乗ってやってきた。
帰国するゲスト数人がジェティーまで見送りに来てくれた。何事も無く、無事に帰国して欲しいと願いながら、皆に握手をして、ボートに乗り込み出港。ほとんど姿が見えなくなるまで、手を振り続けてくれていたのが嬉しかった。でも、いつものことだけど、別れの挨拶をするのは、どうも苦手だ。
別れのとき、トンガのメンバーは今まであまり見たこと無いけど、バハマだと泣く人とかも今までいて、どう対応していいのか戸惑ってしまう。まあ、いろいろイルカと泳いで楽しかった経験を思い出して泣いてるだけで、自分と別れるのが悲しくて泣いてるわけじゃないだろうから、あまり気にしなくていいとは思うのだけど。なんにしても、照れくさいから、そうなる前にさらっと別れの挨拶して見送りたい。
クジラに話を戻す。最初「昨日沢山クジラがいた、サブマリンロックに行くか?」とJBに聞かれたが、「ノースベイに行きたい。今年まだ一度も行ってないから」と言うと「昨日見に行ったけど、クソクジラが2頭いただけだったぞ」とJB。
JBはニージーランド人なんだけど、クジラのこと、「あのクソクジラ」とか、「やつらにモリを打ち込んで、ロープで引っ張って逃げられないようにしとくか。ガハハハハ」とか、平気でそんなこと言ってる。口が悪いだけで悪気があるわけではないのも分かっているから、僕も笑ってるけど、知らない人が突然聞いたら、びっくりするだろうな。
ノースベイには、確かにクソクジラ1頭しかいなかった。しかし、帰り際、ホワイトパッチと呼んでいる崖の下の浅いエリアで休息するペアのクジラを発見。一度エントリーしてみる。クジラは海中を移動していってしまったが、海底ははっきり見えた。「底が見えるよ」とJBに伝えると、「なんだお前はクジラが見たいんじゃなくて、底がみたいのか?だったら簡単だ、そこらへんに浮いてればいい。ガハハハ」と笑うので「そうじゃないよ、同じ場所で休息を繰り返すなら、底が見えるから止まってるクジラも見えるから、探してみる」と伝える。
再度1頭のクジラが浮上し、休息しているところにゆっくりエントリーして接近。下を見るともう1頭はまだ海中で休息した状態で動かないでいた。浮上したクジラもその近くに再び潜行した。
海底までは30m無いくらいの白い砂地。黒いクジラの姿は、はっきりと見えている。クジラたちは、休んでる体勢で徐々に浮上を始め、最後には水面まで上がってくる。この行動を浅いエリアで何回も繰り返した。

浮上のたびに僕らの姿を見て、潜行場所を移動するものの、浅いので、ついていけば休息している場所を確認することは容易だった。
このクジラと泳いでいる間に、皆が乗っているはずの飛行機が上空を飛んでいった。
午前中に、1時間ほどのんびりとしているクジラを見れたので、「今日はいいかもしれない」と、調子に乗って、そのクジラと泳ぐのをやめて、「親子を見たい」という生田さんのリクエストもあり、他のクジラを探しにサブマリンロックの方に移動したのがいけなかった。
その後は、まったくクジラたちの姿が見えなくなった。他の船もなかなか見つかっていないようで、見てる限り望みの薄そうなシングルに2隻のボートがついているようなシーンもみられた。
何度か近くでブリーチングが見れたけど、海には入れず、「結局あのペアがいてラッキーだったね」という結論に達し、終了。満月の日は、毎回ダイビングコンペティションしてるみたいにクジラたちが上がってこない」という、その説通りの1日になった。
しかし、満月に子供を生む可能性も高いので、来週はもしかしたら、新たに生まれた子クジラに遭遇できるチャンスもあるかもしれない。
サンゴの豊かな海で有名なマーシャル・マジュロへのJALチャーター便が再び、決定しました!
時期は10月9日~
10月上旬に3連休がありますが、 そこにバッチリかぶっている10月9日夜成田発の
10月14日帰国という最高の日程!が実現!
しかも この6日間の間で 最大10ダイブ可能という密度の濃いツアー。
何より、 10月は まだ 隣のアルノ環礁に行ける合うチャンスも有り!
と 絶対オススメの マーシャル・JAL直行ツアーです。
ツアーの詳しくは 下記のホームページにアップされています!
http://www.cruiseandisland.com/jal200810.htm
便利な直行便で是非!マーシャル・マジュロへお出掛け下さい!

快晴、風も収まり、昨日までと違って、遠くまで移動できた。僕は8人乗りに乗船。今日も全隻、全員が水中でクジラに遭遇した。この日もなかなか近くではクジラが見つからなかったが、かなり西の方のリーフで数頭のブローを発見。そちらに向かうと、5~6頭のクジラが海面でゆっくりとくつろいでいる感じだった。
この日も4人乗りボートは直らず、3人乗りボート2隻と8人乗りボート1隻で海に出ていたが、そのうちの1隻も来ていたので、クジラが接近してきた方がエントリーする形で入水した。
クジラたちは、海中で絡み合うように移動していた。メイティングポッドは、1頭のメスを取り合うオス数頭の集団。最初は5~6頭いたのだけど、途中で3頭と2頭に分かれて、ゆっくりと移動を始めた。
その頃には、他の海域を捜索して、クジラを見つけられていなかった、もう1隻の3人乗りボートも合流した。
クジラたちの移動のスピードが激しくなってきたので、8人乗りの方は、3回入水後、もっと西で見えていたブローを探して移動する。途中でシンガーが歌っているのが、8人乗りの船上からも聞こえてきたので、皆で入水して、しばらく水面に浮かびながらクジラの歌を聴いた。
その後もブローを発見しては、転々と移動するが、なかなか良いクジラが見つからなかった。しかし、週末から今週の初日にかけて、なかなかクジラが見あたらなかったことを考えれば、まだ、ブローが見えるだけでも安心する。
午後遅くなって、オンゴの操船する船から、4頭の群れが「ゆっくりしていて、泳げる」と連絡が入っていたので、そちらに向かう。しかし、到着したころにはすでに移動を始めていた。それでも状況を聞いて、なんとか皆に交代でエントリーしてもらう。
透明度が悪く、逆光でなかなかクジラがどこに上がってくるのかわからなかったが、フットプリントを頼りにエントリー。あとは、船からの指示と水面から時折見えるブローなどを頼りにクジラに向かって泳ぐ。
タイミングよく2頭のクジラと鉢合わせになり、慌てたクジラたちは、目の前で方向を反転させた。気づくと、真下にも2頭のクジラがいて、同じように反転しながら、姿を消した。最後の1頭は、反転と同時に気孔からバブルを吐き出し、バブルカーテンを作りながら姿を消した。
透明度の高い海でこのシーンを見ていたら、間違いなく、かなり痛快だったに違いない。このクジラたちにも、2回エントリー。透明度が悪く、見れていない人もいたようだが、この苦しい状況の中、2日続けて全隻の船が全員海中でクジラを見ることができたのは、良いクジラがいたら、無線で連絡を取り合って交代で海に入ることができるからだ。
1週目の最終日から、週末を挟んで、2週目の初日まで、ぱったりクジラの姿が少なくなる。こんなことは、2004年に初めてババウに来て以来の事だ。まったくクジラがいないわけではないのだけど、金、土、日、火と、水中でクジラを目撃はしているものの、4日間まともに水中で撮影できるチャンスがなかった。
救いなのは、僕とトニーが2週目のゲストを迎えるために、船に乗船しなかった月曜日、ゲストのチャンさんだけ、別の船に乗ってもらって海に出たときに、動かない親子に遭遇して、1時間弱、ゆっくり撮影ができたということだ。
トニーによれば、2003年に彼が来たときに、同じような状況が続いていたことがあるそうだ。「9日間ほど、まったくクジラを撮影することができなかった。そのときに似ている」らしい。2週目に到着したリピーターたちも、初日の火曜日のブローの少なさに、「こんなの初めて」とぼやいていた。そう考えると、僕が初めて来た2004年はベビーラッシュと言っていいほどにクジラの親子が多かった。何か周期みたいなものがあるのだろうか?
海の状況とは別に、トラブルも発生した。1週目のゲストは小さなトラブルはあったようだが、無事日本に帰国した。しかし、2週目、ここ数年、毎年道中にトラブルの発生しているお盆の週にまた、トラブルが発生。
2週目のゲストと動向を共にしていた、トニーの奥さんのエミさんから、トンガタプからババウに来る13名のうち、4名が飛行機に搭乗できないという連絡が、トンガタプの国内線の空港から入る。
僕らはどういうことなのか、最初さっぱり理解できなかったが、とにかく「またか」という思いとともに、早急に手配を担当していた旅行代理店のオーナーや各方面に連絡を入れる。しかし、まったくそのオーナーとは連絡が取れない。昨年のトラブルのこともあり、今年は念入りに対応しようと、ほぼ1年前から前もって国内線料金を支払っていたにも関わらず、こんなことが発生した。
一方では、ホテルの部屋割りに問題が生じていた。2週目到着のゲストたちの部屋を確認すると、こちらも、すでに金額はグレードの高い部屋で支払いを済ませていたにも関わらず当初予定していた部屋よりもグレードの一番低い部屋がほぼ全員に割り振られていた。グレードの低い部屋と高い部屋では、部屋の大きさも、桟橋への近さもまったく違う。第一値段がかなり違う。
どうやら、国王の戴冠式後、次の週末に国王がこの島を訪れるので、その関係者たちが島にやってくるために、グレードの高い部屋をその人たちに割り振るため、マネージャーに勝手にそうされてしまったらしい。しかし、そのマネージャーも僕たちが島に来て以来まったくホテルで姿を見かけていなかった。
僕とトニーは、一瞬にして、様々なことに対応しなければならなくなった。航空会社や旅行社、そして、空港で対応しているエミさん、セーリングサファリのオンゴなどへの連絡を何度も繰り返すとともに、ホテルのフロントでは、部屋の変更の交渉を続けた。
エミさんから、「全員乗れることになった」と連絡が入る。そして、ホテルの部屋も交渉の末、実質的にホテルのマネージメントをしている男性(彼はかなりしっかりしていて、僕たちが毎年多くのゲストとともに、ホテルに滞在していることをよく知っている)が、彼の判断で、すべて通常僕たちが使用するグレードの部屋に戻してくれた。これには、オンゴがホテル側に連絡を入れてくれたことも大きかったようだった。僕らは、ついでに、残りの週のゲストたちの部屋番号もすべて確認して、「これを動かすことはしない」と確約をもらって、すべての部屋番号を、僕らの用意した部屋割りを印刷した表に記載した。
これで一件落着と思ったのもつかの間、またエミさんから「やはり4人が乗れなくなった」と搭乗直前に連絡が入ってきた。もし、この飛行機に搭乗できなかったら、明日の10時過ぎのフライトまで、搭乗できないと言われていた。それでは、乗れなかった人たちだけ、1日ホエールウォッチングができなくなってしまう。その時点で、僕はエミさんに「その航空会社は、僕らが乗ってきた8人乗りの飛行機があるはずだから、もうチャーターフライトを飛ばす方向で話を進めてください。こちらでもその方向で話進めるから」と伝えた。
「でもそのお金は誰が出すの?」と言われたのだけど、交渉を早めに解決するには、お金のことで揉めている暇はないので、「お金はこちらが出すから、チャーターフライトを飛ばす手続きをしてくれるように話を進めて」と伝えた。昨年もこのお盆の週、帰国時にダブルブッキングされて、6人のためにチャーターフライトを飛ばした。それも、こちらで全額負担した経緯があった。
しかし、チャーターフライトを飛ばすためには、航空会社、手配をしている旅行社、政府の許可が必要なために、時間がかかる。航空会社は、パイロットもいるし、飛行機もあるので、チャーターフライトを飛ばすことはまったく問題無いと言ってくれていたのだが、政府の許可が下りるのに時間がかかるのと、とにかく旅行社のオーナーとの連絡が取れなかった。一体何をしているんだか・・・。
トニーが各方面に連絡している間に、僕はオンゴやノーファと一緒に到着する9名のゲストを空港に出迎え、そこでも航空会社の最高責任者にこの状況を伝えて、どうにかチャーターフライトを飛ばせるようにしてくれと頼んだ。彼も「問題無い」と答えてくれていたのだが、結局、政府の許可の問題と、旅行社のオーナーが、何故かこれを拒否しているということで、飛ばせなる見込みがつかなかった。
結局、様々な交渉の末、その日に到着はできないものの、翌朝7時30分発の18人乗りのフライトで8時20分着に到着する飛行機に搭乗できることになった。彼らには、トンガタプで一泊してもらい、こちらは船の出港を10時30分にすることで、話がまとまった。その飛行機は無事、ほぼ定刻通りに出発し、9時過ぎには、皆ホテルに到着し、ボートで海に出た。
しかし、ここでも問題が発生。4人乗りボートのステアリングの調子がおかしくなり、途中でゲストを8人乗りボートに移して、4人乗りボートだけ帰港。おまけに、文頭に書いたようなクジラの状況。
飛行機の搭乗リストから4人の名前が消されていたのは、どうやら旅行社のオーナーが直前に行った“犯行”らしい。航空会社の担当者からは、「直前にリスト変更の連絡が入ったので、おかしいと思っていたが、旅行社からの依頼だったので、どうすることもできなかった」と言われたそうだ。
4人の代わりに、搭乗名簿にはヨーロッパ人の家族の名前が記載され、彼らが飛行機に乗ってきた。もともと彼らは翌日の10時のフライトに搭乗予定だったのに、直前にフライト変更を旅行社のオーナーに強引に依頼して、文句を言わない日本人の僕らのゲストが犠牲になったらしい。カウンターでも、一時、エミさんたちが乗れることになり、彼らが乗れなくなったときの激しい剣幕はすごかったと、皆が言っていた。
エミさんに対して彼らがしてきた言い分は、「その日飛行機に乗れなくては、出航するクルーズ船に乗れなくなる。その損卒は2万ドル。それをあなたたちが負担してくれるわけ?」だそうである。なんで自分たちが搭乗予定日を間違えたのに、そんな理不尽な主張をしてくるのか?逆に言えばそれだけ理不尽にわめきちらした方がこういう場合得策なのかとさえ思ってしまう。
おまけに、その家族の子供たちは、カウンターで泣き出し、まるでエミさんたちが悪者みたいな雰囲気まで作り出されてしまったそうだ。
ちなみに、彼女たちが言っていたクルーズ船は、翌日もババウの島周辺にいて、いくらでもその辺の小さなボートに乗って乗船可能な場所にいた。
この飛行機の交渉のため、利用している航空会社関係者とは親密になり、今後一切、旅行社からキャンセルの連絡が入ったとしても、取り合わないで欲しいと伝え、航空会社も了承してくれた。
この他にも様々なトラブルがあり、しばらく記録を書く気力も萎えていた。普段節約のためにビールを飲まないトニーでさえ、月曜と、火曜の夜はビールを数本飲みながら、「来週は、僕はオフにしたい・・・」とぼやいていた。
まったくトンガ王国という国は、僕たち日本人の普通の感覚ではやってられない、一筋縄ではいかない国なのである。
昨日の日曜日で、私の朝日新聞の連載が終わりました。
最終回は須江のオキノスジエビでした。
昨日の午前中に携帯が鳴りました。
北海道で写真展を開催されている中村征夫さんからでした。
「朝日新聞の連載、今日で終わりなの~、なかなか面白かったよ~」
というお言葉。忙しい中、このような電話を頂く。大変ありがたい。
征夫さんが同じ職業の大先輩で良かった。
たくさんのこと教えて頂く。
現在、開催中の征夫さんの写真展です。

2008年8月6日(水)~8月18日(月)中村征夫写真展
「命めぐる海」-都会の海から聖地の海へ-
ギャラリートーク:8/6(水)~8/10(日)各日12:00~12:30、15:00~15:30(会場内にて)
大丸札幌7階ホール 10:00~19:30(20:00閉場)予定
◆「命めぐる海」-都会の海から聖地の海へ-
紅海、東京湾、ジープ島の作品を中心に、これまでの代表作品を加え、約200点ほどの写真を展示します。中村はギャラリートークのある日は会場におりますので、その日図録をお買求めのお客様にはサイン会も行なう予定です。
◆会場:札幌7階ホール
◆住所:〒060-0005 札幌市中央区北5条4丁目7番地
◆入場料:一般・大学生900円/高校・中学生700円(小学生以下無料)
◆ギャラリートーク:8/6(水)~8/10(日)各日12:00~12:30、15:00~15:30(会場内にて)
※ギャラリート-ク後、サイン会(図録をお求めの方のみ)を行います。
主催:NHKプロモーション
企画:クレヴィス

トンガに滞在している「ジェニー」という知り合いが新しいお店を開きました。その「トンガンアース」というお店で自分で作ったトンガの天然材料を含む石けん、ボディーケーアの商品を販売しています。
昨日、今トンガに居る木村さんと中村さんをそのお店に連れて行ったら、かなり公表で、二人ともいろんな商品を買っていました。今度トンガに来る皆さんにもお店を紹介します。

僕は「キュウリとアロエ」の可愛い緑石けんに目が着いたけど、自分のイメージに合わないから買うのをやめた。恵美子(妻)が来てから買ってもらうつもりだ。
3日目(8月7日)、風が強まる

昨晩、食事を終えて町からホテルまで帰る暗い夜道で、星空を見上げた。細長く月が出てるのを見つけて、すでに新月が数日前に過ぎていることを知った。「なんだよ、昨日は新月って書いちゃった。まあいいか」とビールを飲んで気分が良くなった頭で考えて、すぐにそのことを忘れて、美しい星空を見上げながら、大きく深呼吸した。
部屋に戻ると、電気を消すことも忘れて、そのまま泥のように眠った。泳ぎ疲れたのもあるし、まだ、この生活に慣れていないのせいでもあるようだ。
翌朝、昨日より風が強くなっているようだった。海に出ると、やはり南東からの風が強く、肌寒く感じられた。時折雨雲が島を覆いつくした。
この日もあるエリアに行くとブローが確認できるのだけど、なかなか長く一緒に泳げるクジラは見つからなかった。遠くでブリーチングやテールスラップしてるクジラを見つけて、急いでそちらに向かってボートを走らせるが、近づくと止めてしまう。
そんなことを繰り返して、午後になり、やっと目の前にいても、テールスラップを頻繁に続けるペアに遭遇した。一度入水してみたが、接近しても激しくテールスラップを繰り返す。おまけに、島影から波の荒いエリアに移動してくので、オンゴが「今回は船上からの撮影にしろ」ということで、しばらくそのペアを船上から撮影し続けた。

ノーファとトニーの乗る船の方は、結局あまりよいクジラを見つけることができず、しかもエンジンの調子がおかしいので、クジラを探すのを早々に諦めて、スワローズケーブにいると無線が入ってきた。他の船も風が強く、限られたエリアでしかクジラを探せていない様子だった。
僕らもしばらくそのペアを撮影していたけど、この日は早めに切り上げて、マリナーズケーブに向かった。昨日の超フレンドリーなペアを見てるだけに、皆気持ち的には余裕がある。

8月5日、ホエールスイミング初日、2人乗りのボート2隻に分かれて海に出る。僕はオンゴと、トニーはノーファと組んで、クジラを探す。天気は良いのだが、多少風がある。オンゴの話では、「今日は多少風があるけど、明日、明後日はかなり良いコンディションになるよ」とのこと。
この日も、気温は高く、ウエットスーツを半分着て、上半身は何も着なくても過ごせるくらいの日差し。港を出発して、15分もしないうちに、何頭ものクジラのブローを発見する。「あそこでブリーチング、あっちにペア、あ、あそこは3頭かな・・」。目視できる限りのエリアのあちこちでクジラたちが活動していて、どれにターゲットを絞るか迷ってしまった。
結局3頭で一緒に行動しているクジラにターゲットを絞って追跡。しかし、なかなか止まってはくれない。無線でノーファが、僕らの12時方向方側から、4頭のクジラを追跡してこちらに向かっているという無線が入る。
「そのうち7頭一緒になって、遊んでくれれば面白いな」とオンゴは笑う。彼にとって、頭蓋骨を骨折してから、今日が初めて海に出る日だった。まだ、何かあると頭痛がすると聞いていたので、波のある場所でボートが跳ねるたびに、頭に痛みが来ないか心配した。
「頭は大丈夫?痛みは無い?」と聞くと、「クジラに集中してれば頭のことなんか忘れるから、思い出させるなよ。さあ、あのクジラたちをものにするぞ!」と笑顔を見せた。
僕は、「ごめん」と一言言った後は、彼の頭に関しては何も聞かないようにして、クジラたちの動きに集中した。
群れは、交わることなく、移動を続け、結局入水は諦めて、僕らは別のカップルをターゲットにして接近。彼らは、深く潜行しては、海中で停止して、潮の流れに乗って僕らのボートの近くに浮上する行動を繰り返していた。
その浮上のタイミングを狙ってエントリーして接近を試みる。何度かこれを繰り返し、写真はともかく、なんとかゲスト全員が水中でクジラに遭遇することができた。僕らのボートに乗船しているのは、今回トンガに初めて来た二人。
一人は、先日のバハマにも2週間参加してくれた、韓国人のチャンさん。彼は中央日報のカメラマンで、先日バハマで撮影した写真で韓国で写真展を開催し、韓国のTravelという雑誌で、なんと26ページものバハマのイルカ特集を掲載した。今回その雑誌を持ってきてくれたのだけど、その中で、僕たち家族のことも紹介してくれている。
もう一人は、中村さん。バハマや御蔵島にもよく行っていて、泳ぎの上手な女性。しかし、今回初日のペアとの遭遇時、エントリーと同時に慌てていたのかフィンを海に落としてしまった。それでも、彼女はこの日、片フィンで最後まで泳ぎ、親子との感動的な遭遇を果たした。
ペアのクジラは海中で見れたものの、なかなか接近できない。諦めて、また別のクジラを探すが、その後はぱったりクジラが見当たらなくなった。他の船もこの日はほとんど見つかっていないと連絡が入っていた。
最後に透明度は悪いけど、過去に結構親子クジラを発見していたポイントをチェックしていると、ついに親子を発見。水面で休息していたので、接近して入水した。ペアのときとは違って、3人揃って、ゆっくり、ゆっくり近づく。だから、片フィンの中村さんも、十分に親子を見ることができた。
しかし、透明度が悪い。親子はしばらく移動をはじめ、その途中で子供が2度ほどブリーチングをしたかと思うと、急に移動するのをやめた。
オンゴがすかさず「今だ、入れ!」と言ってきたので、また静かに3人揃って入水。すると親子、特に子供がこちらに向かって接近してきた。まるで「わ~あそぼ~あそぼ~」みたいな感じで母親を乗り越えて、僕らに接近してくる子供を「こら、知らない人に勝手について行っちゃ駄目でしょ!」と引き戻そうとする母親。
一度連れ戻されるが、母親の目を盗んで、再度子供がこちらに向かって「わ~い、わ~い」って感じで接近してくるのを「も~、この子は!知らない人に着いていったら駄目って何度も言ってるでしょ!」とまたまた連れ戻されて、泳ぎ去った。
自分にも子供がいるからなんとなく、そんな風に想像してしまった。寝起きは不機嫌だけど、眠気が覚めた途端、急にまとわりついて「あそぼ~、だっこして~、肩車して~」という息子たちと、今日の子クジラがオーバーラップして、僕は海中で、笑いっぱなしだった。
あまりに向かってくるので、ゲストのチャンさんも、中村さんも、後退しながら親子クジラたちを見ている感じだった。
泳ぎ去って、ボートに戻ると、オンゴが、「今日はウォーミングアップだ。親子のクジラはこのままにしておいて、また明日、ここに来て泳ごう」ということで、そのことをゲストに説明して、この日は終了した。チャンさんも中村さんも初日にしては満足してくれたらしく、まだ親子クジラたちは目の前にいるのだけど、嬉しそうに同意してくれた。
港に戻ると、マーメイド(バー)には、もう一人のスキッパー、ニュージーランド人のJBが、やっとババウに戻ってきていた。それまでは、海外でエンジニアの仕事をしていたのだけど、僕とトニーのために、ここに戻ってきて、今年もスキッパーをしてくれることになっていた。オンゴもJBも、僕らと海に出るのを楽しみにしてくれていた(多分)。
オンゴがニュージーランドかオーストラリアで治療しなければいけないと言われたときに逃げ出したのは、「もしそんなところに行ってしまったら、いつ帰ってこれるかわからない。そうしたら、TAKAやTONYと海に出れなくなってしまうから」と言っていた。
トンガ以外ではまったく会うこともないし、メールで連絡を取り合うこともしない。それでも、一緒になにかやるときに、お互いが、会うことを楽しみにし、久しぶりの再開を心から素直に喜ぶ 。そういう男っぽい関係が、自分にはとても小気味良い。
昨日、無事1週目に乗船のメンバーが到着した。昨年までよく食べに行っていたレストランが無くなってしまったので、僕たちは、彼らを出迎えるまでにいくつかのレストランを視察したり、別のボート会社を視察したり、携帯電話のシムカードを買いに行ったり、おみやげ用のTシャツ屋さんや、ネックレスを売っている店などに挨拶して回った。
飛行機は、約40人乗りのプロペラ機。当初予定していた到着時間より20分送れて到着。しかし、それくらいの誤差は、トンガでは想定内だ。
1週目のゲストを出迎え、トニーと手分けして、準備とゲストのケアを行った。ディナーは、ネットがつなげるアクエリアムカフェで取り、ホテルに戻って就寝。
いよいよ今日、これから海に出る。クジラとのどんな出会いがあるか楽しみだ。
51時間の旅がやっと終わって、昨日の午後日本時間約10:30にトンガに無事に到着しました。長い旅だったが、特に問題はなかった。長時間をかけてトンガまで来たので当然疲れていて、出来るだけ早く眠りたい気持ちだった。しかし、現地の14:30ごろにババウに到着したので、すぐ眠ったら時差の調整は出来なくなる。
荷物をある程度整理してからタカジと一緒にトンガの友達に挨拶しに行った。。。オンゴ、アノフォ、ベン、リサ、リックなど。夕方はマーメードでオンゴとリックと話をしながら食事をしようと思ったら。。。停電になった。気候がよくて、いい風邪があってし、ロウソクの光でかなりロマンチックな気分になった。しかし、タカジと一緒にいたから微妙な気持ちだった。(俺はロマンチックな気分にすら、ならなかった BY タカジ)
