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HOME >LOCALPRESS > 原崎 森|シーズンオフの愉しみ。。。
012011.12
屋久島

屋久島では11月くらいからめっきりダイバーの姿が見られなくなり、早くもシーズンオフの雰囲気が漂っている。(^^;)

ゲストがいない日が続くと、ガイド中はじっくり観察できないような事、ガイド・ネタにはなり難い事に目が行くようになる。
先月はずっとオヤビッチャを追いかけていた。

誰もが知っている浅場に群れるオヤビッチャという魚はかなり前から2種類を混同しているのではないか?と言われていた。
正確に言うとオヤビッチャに似たスズメダイがもう1種いて、「シリテンスズメダイ」という標準和名もあった。
しかし現在これはシノニム(同物異名)とされているのだが、やっぱりこれは別種だよ。。。と数年前から美ら海水族館の研究者の方々が言い始めているのだ。

確かによく見てみると屋久島のオヤビッチャにも2つのタイプが見られ、それぞれが一緖に群れているのがよく分かった。
一度、認識すると遠くから見てもよく分かるくらい。

その違いは、側線上方横列鱗数がオヤビッチャが3列で あるのに対しシリテンは2列である事なのだが、これを見分けるのは水中ではまず無理だ。(笑)

_DSC6843.jpg

_DSC6763.jpg

上の写真は1枚目がオヤビッチャ、2枚目がシリテンスズメダイ(仮称)だ。
共に成魚。

水中での識別方法としてよく言われるのが次の2点なのだけど、

・ 尾柄部に2つの黒点がある(シリテン)、ない(オヤビッチャ)
・ 1本目の横帯が胸ビレの後を通り過ぎる(シリテン)、胸ビレで止まる(オヤビッチャ)

幼魚~若魚を中心に該当しない例も多い。
でも大丈夫!
単純に体色で見てもほぼ見分けられる。
オヤビッチャは部分的に背中が黄色く、これはクッキリしているのに対し、シリテンは体全体が淡いクリーム色のスズメダイなのだ。

そうは言っても、やっぱりよく似ている。。。
しかも、屋久島では棲み分けている様子もないため、別種かどうかはよく分からない。
あとは研究者の判断に任せるしかないわけだが、種というのは形態的な違いがあるからといって必ずしも別種だとは言い切れない。
遺伝的な多様性のひとつに過ぎないかもしれないからだ。
別種だと言うからには、やはり繁殖的に隔離されている必要があるわけだ。

これは僕らダイバーでも観察できること。
繁殖生態(特に産卵場所)が違うという話も聞く。
あとは繁殖がしっかり隔離されているのか、自分の目で確かめるしかない。
来年の繁殖期が楽しみだ。

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屋久島
屋久島ダイビングサービス 森と海
原崎 森

自然をガイドする仕事に憧れ、ダイビング・ガイドとなる。 海だけでなく、川やタイドプール、用水路や田んぼなど、屋久島の水辺すべてがフィールド。1年365日、毎日のようにカメラ片手に海に入り、四季を通して屋久島の水辺とそこで生きる生き物たちを記録し続けるのがライフワーク。 現場主義。経験主義。
お店のURL http://mori-umi.net/   
お店のメールアドレス info@mori-umi.net

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