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LOCAL PRESS

HOME >LOCALPRESS > 加藤昌一
012012.05
八丈島(東京都)

皆さんこんにちは、レグルスの加藤です。

去年八重根にイカ床を入れて、たくさんのアオリイカが大産卵をしてくれたので、今年もこのゴールデンウィークに向けてイカ床を入れました。八丈島のアオリイカの迫力ある産卵シーンを多くのダイバーに見ていただくため、八丈島ダイビング事業者が一丸となってイカ床を設置するのです。
たくさんのイカが集まって産卵してくれれば、大勢のダイバーが大喜び。ガイドも楽ができて大喜び。
「二年目のドジョウ」を狙った「「捕らぬ狸の皮算用」です。

そんな、アオリイカの産卵なんて、伊豆でも見られるんだから、わざわざ八丈島まで見に行かなくても・・・、と思ってませんか? 八丈島のアオリイカをなめちゃいけません。

アオリイカといっても、実は正式に名前は付けられていませんが、分類上では三種類に分けられています。
まず伊豆近海で見られるアオリイカは、俗称「シロイカ」と呼ばれている種で、大きさは胴長40cmくらい、赤い色素胞がないので体色は白っぽく見えます。
沖縄方面のサンゴ礁域では、俗称「クワイカ」と呼ばれている種は、胴長15cmくらいの三種類の中で一番小さなタイプです。
そして八丈島近海では、俗称「アカイカ」と呼ばれている、胴長50cmを超える大型のタイプで、赤い色素胞があるので、体色は赤っぽく見えます。

このアカイカは、とにかくでかいです。胴長50cm、これに足が付くわけですから、見た感じは軽く1mを超える大きさに見えます。
その大きさのものが産卵床に30匹近く集まり、大産卵を始めるわけですから、迫力満点のシーンとなるわけです。
とにかく見てください。ガイドをほっとさせてください。楽させてください♪
迫力あるシーンを堪能することが出来るでしょう。

この三種類、大きさや色素胞の違い、分布域(どこで見られたか)などで見分けることが出来ますが、正確に分類するのであれば房の中の卵の数を数えると簡単に分かります。

クワイカは、主に死サンゴの下で産卵が行われ、ひと房に2個の卵が入っています。
シロイカは、ひと房に7個の卵が入っていて、アカイカは、一番数が多く、ひと房10個~12個の卵が入っています。今度数えてみてね。

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お次はタコです。八丈島で見られるタコのほとんどはワモンダコという種類です。
沖縄でもごく普通に見られ、地元の人は「島ダコ」って呼んでいますが、困ったことにシマダコという和名を持つタコもいるので、ワモンダコ=島ダコであってもワモンダコ=シマダコではありません。

ワモンダコは、腕の付け根に眼状斑があるのが特徴で、シマダコは頭(本当は胴体)に三本の細長い白色斑がライン状になるのが特徴です。
この特徴からシマダコという和名が付いたんです。分布は奄美諸島以南、太平洋全域からインド洋のサンゴ礁で広く生息している普通種みたいだけど、ちなみに私、八丈島以外の海でもワモンダコしか見たことありません。一度は拝んでおきたいタコさんですね。

で西アフリカのモロッコとモーリタニア産のタコがスーパーなどでマダコと表示されて販売されますが、日本に生息するマダコとは種類が違う可能性があるそうです。
マダコであってマダコじゃない。マダコは全世界の温帯域に分布しています。さて、このマダコという和名は、モロッコとモーリタニア産のタコに付けられるのかな。それとも日本産のタコに付けられるのかな???

tako.jpg

012012.04
八丈島(東京都)

八丈島は西山(八丈富士)と東山(三原山)の二つの山で形成され、上から見るとひょうたんの形になっています。
ダイビングポイントは、この西山の周辺に数多く集中し、スーパービーチと呼ばれる「ナズマド」や、人気のボートポイントである「局長浜」や「イデサリ」などがあります。
ところが東山周辺には、ビーチポイントがなく、ボートポイントばかり。
しかも西山周辺のポイントと比べると面白味に欠け、あまり潜ることはありません。
唯一、東山の一番南側にある「ウロウ根」というポイントだけは、平地に際立って高い根がそそり立っていためか、あるいは潮通しが良いためかはわかりませんが、たくさんの魚たちが集まっています。

ツバメウオが百匹以上の大群となって根の周辺を回遊し、いつも同じ場所で十数匹のテングダイと数百匹のミギマキたちが群がっています。
蒼い海に黄色と黒の縞模様が映え、タイガースファンだったら大喜びしそうな風景かも。
他にもツノダシの大群、ホウライヒメジの大群、ヨスジフエダイの大群、とにかくいろんな大群がいっぱい。安全停止中にはメーター級のカマスサワラたちがグルングルン回ります。ここはホント、八丈島では珍しく、スーパー群れ群れポイントなのです。

しかし、ここで問題が・・・。船に乗ってしまえばわずか1分程度で到着する「ウロウ根」ですが、その船が出る末吉漁港は島の一番南にあって、お店から車で30分以上かかるのです。
他のポイントは、どこへ行っても車で10分程度。そのため、1本潜る度に、お店へ戻って休憩を取るのが私たちの習慣。それが、片道30分以上かかるとなると、毎度お店に戻っているわけにはいきません。
関東圏から何時間も運転して伊豆半島で潜っている皆さんには怒られてしまうかも知れませんが、2時間もあれば一周できてしまう島に住んでいる私たちにとっては、とっても遠いポイントなのです。

そのせいで、どんなに「ウロウ根」の海況がバッチリな日でも、「ウロウ根」以外のポイントの海況が良い日には、なかなか行くことがありません。北風が吹き荒れ「ウロウ根」以外のポイントは大シケだ!!という時に限って、重たい腰をあげ、はるばる出かけて行くのです。
そして、その度に、「今度は、もっと良い海況の時にも潜ってみたいね!!」なんて言っているのです。それが実現するのは、いつのことやら??


写真は今年の冬好調だったツバメウオの群れと常連のテングダイたちです。
CANON S90のコンデジで撮ってみました。

tubame_1.jpg

tengu.jpg

062012.03
八丈島(東京都)

春になったとはいえ、猛烈に発達した低気圧と、過ぎ去った後の強まる西高東低の冬型の繰り返しで、八丈島はたびたび春の嵐に見舞われています。
八丈島のスーパーポイント「ナズマド」にはなかなか入れず、海況はいまいちの「八重根」が連日続きますが、スーパーマクロ天国のポイントだけに、何度入っても飽きることはありません。
しかし、あまりにも毎日八重根が続いてしまうと、他のポイントにも入りたくなるものです。
こんな時は、どんなに海が時化ていても入れてしまうポイントへ出かけます。

セットしたタンクを水際に置いて、三点セットもカメラも脇に置いて、「よっこいしょ」と腰を下ろしタンクを背負ってから、フィンとマスクを付ける。
どんなに時化ていても、いつでもこのスタイルでエントリーすることができます。

水深は精々2mもあれば深い方かな。下手すると頭が出ちゃう。ダイコンだって度々計測不能に・・・。

そう、ここは乙千代ヶ浜のタイドプール。略してOTPです。
広さは25mプールくらいで、小さな子供たちでも遊べるようしっかりと整備されたタイドプールなのです。

otp.jpg
photo/Tomoyo Mizutani

「お子ちゃまが遊ぶタイドプールで、タンク背負ってダイビングするんですか」と
バカにされてしまいそうですね。

いやいや、今ここは、スーパーマクロポイントの八重根を上回るマクロ天国となっているんですよ。

私も初めて見るアミメキセワタの色彩バリエーションが何匹もいたり、アオフチキセワタや巨大なカラスキセワタが至る所に転がっています。
さらに目を凝らすと1cm以下のニシキツバメガイやアカボシツバメガイの色彩バリエーションがザクザクと湧いています。

kisewata.jpg

貝殻を持つウミウシたちも凄い!!
ベニシボリは至る所で這っているし、コンシボリだって色彩バリエーションから大小様々なサイズがごく普通に見られちゃってます。
幻のベニヤカタだって、ここでは普通種です。こんなにたくさん見られてしまったら飽きられてしまうと心配するほどです。
他にもミスガイ、ブドウガイ、ハミノエア・オパリス、ブドウガイの一種など、これでもかぁ~!!!というくらい次から次に見つかるのです。

kai.jpg

気が付けば、90分・・・。忘れてしまうよ時間と腰痛。。

浅いタイドプールのダイビングは、オーバーウエイトで腰への負担が大きいのです。
腰痛もちの人は控えめにお願いします。

012012.02
八丈島(東京都)


ヒメオカガニ、ムラサキオカヤドカリ、ヒメイワガニモドキ、ケフサヒライソモドキ、ハチジョウヒライソモドキ、ヨツハヒライソモドキ、さてこの種類の甲殻類を知っているかな。

これ東京都の保護上重要な野生生物種の八丈島で指定されている種類である。
ムラサキオカヤドカリは別として、あとはなんじゃこりゃって感じのカニばかりだね。
まぁ無理はない、絶滅危惧種だからマイナーになるのは当たり前、知らなくて当然です。

ひょんなことから、上記の種類の写真協力の依頼がまい込んだんだけど、実はこの種類の中で、ヒメオカガニとヨツハヒライソモドキだけ写真を持っていなかったんですよ。
全部持っていたら「あぁ、それだったら全部あります」なんて気持ちよい返事ができたのに。

ヒメオカガニは一度だけ目視で確認してたんだけど、それ以来現れていない。その時「わーい、八丈島にヒメオカガニがいるんだぁ~♪」って弄んでから逃がしちゃった。
なんで写真を撮らなかったんだろう。今になって後悔しています。

基本カニもヘビもトカゲも、もちろん虫からクモまで、捕まえて弄んで満足しちゃうからいけないんだな。
この悪い癖を何とかしないといかんです、はい♪

で、ヨツハヒライソモドキは、あるところに行けばたくさんいます。
そこにはハチジョウヒライソモドキもたくさんいるところ。
この手のカニは住む環境が限定しているので、それ以外では見ることのできない種類。
この生息状況じゃ、絶滅危惧種に指定されちゃうわな。

ヨツハヒライソモドキをサクッて撮って、ハチジョウヒライソモドキと遊んじゃった。
はさみや歩脚に藻を生やしている。何のために生やしているのか謎です。
ちなみにハチジョウヒライソモドキは八丈島固有のカニなんですよ。

hachijohira.jpg

012012.01
八丈島(東京都)

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

去年の暮れにサンタさんからとんでもないプレゼントを頂きました。
それがこちらの子です。

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コガネヤッコ。小笠原からグアム・サイパンにかけてのマリアナ諸島に生息するヤッコです。
日本では小笠原に行かないとなかなか見られないんです。
そんな子が、突然八丈島に現れちゃったのです。

ユウゼンなどのように、元々小笠原とは共通する種類が多く見られます。
でもさすがにコガネヤッコとなると、今まで何十年と八丈島で潜っていますが、一度もお目にかかったことがありません。

見つけたときは本当に雄叫びを上げてしまうほど感動してしまいました。
この雄叫び、過去に何度も上げていますが、フィリピン系列で見られるものを見つけたときよりも小笠原系列で見られるものを見つけたときの方が、感動は大きいようです。

写真のベニゴンベも思い出深い子ですね。
確認されたのはこの1個体のみ。でも半年くらい同じ場所にいてくれたので、普段入らないポイントだったけど、何度も会いに行きました。

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こちらの子はヨコシマニセモチノウオです。
サイパンツアーに行った時に初めて見つけ、こんなキレイな子が八丈島でも見られたらいいなぁと思ったら、ツアー後に見つけてしまったんですよね。
やっぱり願えば叶うのかな。

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ダイダイヤッコも嬉しかった。この子は一度だけで、しかもこの写真を撮ったときのみの出会いでした。
写真を撮っていなかったら幻と思ってしまったかもです。

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感無量だったのがシコンハタタテハゼです。
まさかね、八丈島でこの子に会えるとは思ってもみませんでした。

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八丈島で見たいという執念と諦めの悪さが、この子たちとの出会いを呼んだのかも知れません。

小笠原にいて八丈島にいない子、憧れの子があともう1種います。
2012年は、是非その子に会いたいと切望しています。

で、その子は・・・、ひみちゅ!

072011.12
八丈島(東京都)

ファインダーを覗き、被写体にピントが合った瞬間にシャッターを切る。
モニターを見て、被写体が画面上に入った瞬間にシャッターを切る。

デジイチでもコンデジでも要領は同じ、被写体を見てシャッターを切るのだが、ピントが合えばよいというわけではない。

ピントばかりに集中していると、被写体の前に邪魔な魚がかぶっていたり、バックがごちゃごちゃしていて被写体が同化してしまったり、ヒレが閉じているのに気が付かずに撮っていたなんてことになってしまうのです。

各ひれの向きやその周りに邪魔な魚はいないか、バックの色はどうか、うまくスッキリ処理できるバックになるかなどと、被写体にピントを合わせるときに画各の隅々まで見ることが大切です。

ひれの閉じている写真を量産していませんか?バックがごちゃごちゃしていませんか?
「この魚さえいなければ」なんていう邪魔な魚が写っていませんか。

ファインダーやモニターを見ているようで見ていないんです。
意識して隅々まで見る癖をつけてください。

ひれが開いた魚の写真はインパクトがあってステキです。開いているときが一番その魚の美しい瞬間かもしれません。
その瞬間は多くのダイバーの心を捉えます。私も見てみたい!私も撮ってみたい♪

魚のひれは開いてなんぼ。
でも、いざ水中で初めて出会ったときに、ひれが閉じた地味な姿を見てガックリすることもよくあることなんです。

開きすぎもほどほどですかね。

DSC_0020.jpg

232011.11
八丈島(東京都)

ここのところデジイチを持っていく機会がなく、あったとしてもハウジングが大きく嵩張り重たいので、なんか持っていく気が失せてしまいます。

その点コンデジはいい♪
外部ストロボや余計なレンズを付けなければ、ガイド中でも手軽にBCにぶら下げてガイドできてしまいます。
撮るのに夢中になってガイドをほっぽらかすわけではなく、ただぶら下げているだけ。

時々ゲストを入れてカメや魚を撮って上げると喜んでくれるし、フォト講座のガイドを行うときは、近づき方の見本を直接見てもらって参考にしてもらうことができます。

今やコンデジは私にとってスレートとライト、指示棒に次ぐガイドの必須アイテムとなっています。

このコンデジ撮影で最近はまっている撮影方法があります。
コンパクトの利点を生かして、モニターを見ずにコンデジ本体を被写体の真下に入れて煽って撮るのです。

モニターを見て撮っていないから、どんな仕上がりになっているかわからないのです。
ダメな時もあれば、「うぉ~!!」と声を上げるほど予想外の仕上がりになるので、これが面白いです。

まずは一枚目。

IMG_1018.jpg

太陽を意識して撮ってます。でもどんな風に入っているかはわかりません。
なんか思ったとおりすぎで安心感のある写真になってしまった。
まぁこれはこれでいいんですけどね。面白みにかけます。


こちらの写真はどうですか?

IMG_0867.jpg

ボートダイビングの合間、港の中で漂っていたナンヨウツバメウオの幼魚を、堤防に立つダイバーが入るように撮って見ました。
水面の揺らぎで予想だにしない写真に仕上がりました。

煽ってなんぼ。
あなたも挑戦してみますか。

ちなみに被写体の下にカメラを入れる時、入れるぞ!と殺気ムンムンでやると逃げられます。
相手に悟られないよう、そーっと、そーっと。

えっ!!? それじゃ、まるで盗撮じゃないかって??
そう、極意は、まさにそれかも知れません。
でも、被写体は飽くまでもお魚ですよ~!!

072011.11
八丈島(東京都)

デジイチだと、ワイドだろうがマクロだろうがかさばって、ガイド中に持っていくことは出来ません。
まぁ持って行ってたとしてもガイドの邪魔になるだけだし、ゲストを横目にバジハジなんて撮影したらかなり顰蹙ものですね。
でも、コンデジだとBCにブぶら下げて置けばガイドの邪魔にならないし、撮影しなくても「せっかく持っていったのに」と言う気持ちにもならないし、第一ぶら下げていることも忘れちゃっているほどお手軽な大きさです。
さすがコンパクトデジタルカメラですわ。。

しかも、持って行ってもゲストに顰蹙を買うどころかコンデジユーザーが多いので、ちょっとした撮影テクニックを直接見てもらうことで簡単に伝えることできるし、おサカナとの2ショットを撮影してプリントしてプレゼントすれば、ちょー喜ばれます。

最近では、撮る撮らない関係なしにガイド中は必ずコンデジをぶら下げてガイドへ行っています。

2ショットで一番喜ばれるのがアオウミガメとの写真です。
1ダイブで30匹なんてこともあるほど八丈島は本当によくアオウミガメが見られます。
これだけ見られるポイントってそうないんじゃないかな。だからカメとの2ショットを撮るチャンスが生まれ、そんなときは必ず撮るようにしています。

DSCF4857.jpg

どうですか、この写真。
カメの泳ぎ方は大体決まったパターンですが、ゲストによっていろいろな泳ぎ方や表情を出してくれます。
予想だにしないゲストも時々いて、とても楽しい写真に仕上がります。

コンデジって良いですねぇ~。。
それに28mmの中途半端なワイドレンズが、写真の幅を広げさせてくれます。
いつも持ち歩いているのでシャッターチャンスも生まれます。
そんな写真がこちらですね。

DSCF4858.jpg

カメが見たいなら八丈島へ。
カメと2ショットで写真に納まりたいなら私のガイドで。
なんちっち♪

まだまだ透明度はぶち抜け。八丈ブルーの海にカメーン!!

252011.10
八丈島(東京都)

うにょうにょ、にょきにょき。
後ろを振り向くと、うにょうにょ、にょきにょき。
気が付くと広―い砂地360°いっぱいにうにょうにょしています。

八丈島で見られるガーデンイール、「シンジュアナゴ」です。
体長は1mはあるかな。太さは女性の小指ほどしかないので、もの凄く細長い。
体色は黒っぽいか灰色で、体側に白い斑点が並び、その部分が真珠のように輝くところからこの和名が付けられました。

台湾にもいるらしいのですが、見たことがないし見たという話も聞いたことがないので却下。あはっ!
日本では、なんと八丈島だけしか見られない地域限定種。つまり八丈ならではのアナゴなのです。
広―い砂地に間隔なく密集して砂からニョキニョキと生える姿は、初めて見たダイバーの多くが、なぜ砂地に海藻がたくさん生えているのだろうと思ってしまいます。
それほど大草原の如く一面シンジュアナゴの林となっているのです。

地域限定種の希少性もさることながら、シンジュアナゴはガーデンイールのイメージを一変するほどのインパクトありありです。

今そのシンジュアナゴは、水温26℃の黒潮にとっぷりと浸かり、透明度30mの八丈ブルーをバックにうにょうにょ、にょきにょき、見渡す限り草原が広がっているのです。

見ないと損だよ、この光景。

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172011.10
八丈島(東京都)

こんにちは、レグルスダイビングの加藤です。
今回からLOCAL PRESSに参加させていただきますのでよろしくお願いします。

八丈島は、東京から南に300㌔にある伊豆諸島の一番端っこにある周囲45㌔ほどの小さな島です。
気温は東京より少し暖かい暖温帯域。海の影響を強く受ける海洋性気候で、夏の最高気温は30℃を越えることはなく熱帯夜だって滅多にありません。
木陰に入ると涼しい海風が、夏のギラギラした日差しで火照った体を冷やしてくれます。

冬はどんなに寒くなっても0℃にはなりません。低温に弱いシダの仲間やヤシ仲間が生い茂って熱帯チックです。
でも風は強く体感温度は東京の冬より低いかも。風・・・強すぎ・・・。
湿度はいつも高く乾燥注意報がでるのは稀。お肌によろしいですね。
まぁ八丈島の陸はちょっと暖かい程度の気候なんですが、海の中に入ると、暖かい黒潮の影響を受け、数多くの種類のサンゴ礁の魚たちが見られます。
地理的には沖縄では見られない温帯種の魚たちも見られます。
さらに他の地域では稀な種類でも、八丈島近海に多く見られる「八丈ならでは」の魚たちも見られるのです。

サンゴ礁はなく黒い溶岩の岩肌が広がり、カラフルな様々なサンゴ礁の魚が泳ぎ、温帯種の魚も混じる。そこに「八丈ならでは」の魚たちがごく普通に通り過ぎるこの風景こそが八丈島の風景なのです。

今回の写真は、八丈島の代表選手、皆さんも良くご存知のユウゼンです。
日本固有種で小笠原と八丈島でしか見られない地域限定のチョウチョウウオです。

八丈島では、春と秋の二回、100匹~200匹の大群になって行動するユウゼン玉が見られます。
以前は繁殖行動のひとつとされていましたが、調査してみると八丈島に多く生息するキホシスズメダイの大繁殖に合わせてユウゼン玉になることがわかったのです。
キホシスズメダイたちが至る所で卵を岩肌に産みつけ孵化するまでオスが守っています。
そこへ集団となったユウゼンたちが卵を食い荒らす。
多勢に無勢、大群でやってくるユウゼンになすすべなく、卵は食い尽くされていくのです。
ほとんどイナゴだな・・・。

yuzen4.jpg

そんなイナゴと化したユウゼンたちを見に来てくださいな。

で、もう一枚はキビレマツカサ玉です。
他の地域では珍しい種類らしいんですが、八丈島にはたくさんいます。
しかもある場所には写真のように100匹近く群れて固まっています。
これも「八丈ならでは」ですが、場所が場所だけに簡単にお見せできないのが辛いところ。
個人的にはユウゼンより好きなんですけどね。

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八丈島(東京)
Regulus Diving
加藤 昌一

横浜出身、獅子座、八丈島在住25年余。1992年にレグルスダイビングを設立する。フィッシュウオッチングの草分け的存在。飽くことなく潜り続け、水中生物は分け隔てなく撮り集めているため、膨大なフォト・ストックを有する。ガイド業も第一線で活躍しているが、写真家としても注目され、「エビ・カニガイドブック」、「ウミウシ 生きている海の妖精」、「海水魚」、「スズメダイ」を出版する他、さまざまな水中写真を図鑑や雑誌に多数提供している。元来手先が器用でイラストを描くのが得意な多才ぶりが、数々のガイドブックの製作に功を奏している。水中生物だけではなく、陸の生き物も大好き。特に爬虫類が大好き。

URL : http://www.edit.ne.jp/~regulus/
Mail : regulus@song.ocn.ne.jp

2012.05.01
楽々イカ・タコガイド
2012.04.01
近くて遠い群れ群れポイント!
2012.03.06
OTP
2012.02.01
レッドデーター
2012.01.01
2012年の願い
2011.12.07
開いてなんぼ
2011.11.23
煽ってなんぼ
2011.11.07
カメの島 「八丈島」
2011.10.25
うにょうにょ、にょきにょき
2011.10.17
八丈島の海から

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